ルビは非常に重要なアイテム

かつて、私は国語において、初めてその教材文を扱う時は、教材文を範読して、子供達にまだ読めてない漢字にルビーを振らせていました。 そしてその漢字がスラスラと読めるようになったら、そのルビを消すようにと言っていました。

いつのまにか、初めてその教材文を扱う時でも、「追い読み」の形式をとるようになりました。
「追い読み」とは、先生が音読した部分を、子供達が追いかけるように読むというものです。
ですから、ルビを振るような時間がありません。

今回、ルビについて話題にしているのは、 ディスレクシアの子がルビを振ってもらって、「とっても助かった」と言っていると聞いたからです。

ディスレクシアの子も、ひらがなについては何とかスラスラと読むことができると言います。
しかし、漢字については、なかなか読むことができません。とりわけ新しく習う漢字については、全くとってよいほど、読むことができないのです。 ところが、漢字にルビを自分でふったり、 … 続きを読む

教師は問題文を範読した方がよい

学習障害のひとつに、ディスレクシア・識字障害があります。
ディスレクシアには、色々なタイプがあるそうで、文字が動いて見えるタイプや隣の文字がくっついて絵に見えるタイプなど、その子によって症状が違うのです。 そんな症状ですから、ディスレクシアの子は、文章がなかなか読めなかったり、漢字がなかなか書けなかったりします。

年齢を重ねて、診断を受けて、ディスレクシアと分かった子たち。
その子達が、まだ、自分がディスレクシアとわからなかった時に、これはありがたかったという教師の行為があります。
それは、問題文を教師が読んでくれたことなのです。

算数がわかりやすいのですが、教師が問題文を範読することで、ディスレクシアの子は文字でなく、耳から問題文を理解することができたのです。 ですが、とかく、

「みんなで問題を読みます。さんはい」

と子供達に問題を読ませるだけにしがちです。… 続きを読む

光る「画鋲」が気になる

知覚・感覚過敏の子が、思いもよらぬものに反応して、授業に集中できなくなるという話を聞きました。

以前、私自身が音に対して過敏だという話をしました。
交差点で鳴っている歩行者用信号の音がうるさくて仕方がありません。
ドトールコーヒーに流れている音楽が大きくて、考えがまとまらないことがあります。

ですから、教室にある水槽のポンプの音や机アイスを引きずり音が不快で仕方がないのです。
当然、水槽のポンプのスイッチは授業中は切ります1
子供用の机の椅子の脚には、テニスボールをはめ込みます。

それは、私だけでなく、このような音に過敏な子が教室にいて、授業に集中できなくなると考えるからです。

今回の思いもよらぬものは、「光」でした。
日差しが教室に差し込んで、目に入ると気になりますね。… 続きを読む