間違いやすい「賀詞」

毎年、年末になると、郵便事業株式会社から、年賀状を使った手紙の書き方テキストが各学校に送付されています。

そのテキストの新しい高学年版が手に入りました。
テキストを使うことで、年賀状が古来から伝わる日本人の挨拶であることが学べます。
また、自然と年賀状のマナーと書き方が身に付くという優れもののテキストです。

そのテキストをつらつら見ていくと、「えっ、知らなかった」ということが書かれていました。
この歳になって知らないとは、すごく恥ずかしいと思いました。

それは、年賀状のあいさつである「賀詞」についてです。
皆さんもうご存知の通り、 「明けましておめでとうございます」「謹賀新年」や 「賀正」という新年を祝うあいさつです。

そこには、但し書きがあって、

「明けまして」には「新年になりました」という意味 があるので、「新年」とはいっしょに使いません。

とあります。
どういうことかと言うと、「新年明けましておめでとうございます。」は間違いだと指摘しているのです。
正しくは「明けましておめでとうございますか 」か「新年おめでとうございます」と書くべきなのです。

「新年明けましておめでとうございます。」は、二重に新年についてふれています。
これって、重言です。
「馬から落馬する」「頭痛が痛い」のように、同じ意味の語を重ねています。

知らなかった!
いやいや、これまで全く意識しないでやっていました。

今年から気をつけます。
皆さんも、私のようにもし知らなかったら、気をつけましょう。

もちろん、子供に教える時も忘れないようにしてください。