文章題の指導

算数のテスト問題で、文章題というジャンルがあります。
この文章題、ほんとうに子供泣かせで、算数の力というよりは国語の読解の力を測るといってもいいほどだと思います。

ただ文章題は国語の読解の力だと言って、算数の時間に何の指導もしないというのはいけません。きちんと折に触れて指導すべきです。

教育トークライン2020年10月号に許鐘萬氏が文章題指導について書いています。
そのポイントは、石田一三氏の「文章題指導の定石」から引き出されたものです。

「問題に書いてある日常生活の場面がどうなっているのか、これを読み取ることが文章題を考える時の要点です。」
「文章題指導の定石」石田一三

そして必須ポイントとして、三つ取り上げています。

1 問題文を音読する
問題をしっかり読めることが、読解の基本中の基本です。ですからしっかりと音読させます。

2 文章題を要約する
「これは何の話ですか」
「これはどういうお話ですか」
などと聞いて文章題を要約させます。
例えば、「お菓子の代金を求めるお話です」「お菓子に支払ったお釣りを求めるお話です」となります。
こうすることで、何のどのような問題なのか、全体のイメージを大まかに把握させるのです。

3  文章題を絵や図にかく。
「先生が一目でわかるエアーズをノートに書いて持っていらっしゃいと言います。

このような指導を通して、具体的な場面が式になっていき、計算に進んでいくのです。

ちょっとした時間でいいので、文章題の指導を、繰り返しやっていきましょう。