九九の習得を目指して

2年生の算数の山場は言わずと知れた九九の習得です。ですから、九九の習得を学校で保障する。それが教師の役目となります。

残念ながら、私は2年生を担任したことがないので、九九の授業を実際にやったことはありません。なんだか、九九について語れる先生に憧れをもっています。

教育トークライン2020年10月号に小松裕明氏が、「九九は2学期中に全員を合格させる」という記事を書いています。

そのポイントは、

「毎時間40回は唱えさせる」

ということです。
40回と言うとかなりの数です。
戦略的に意識的にやらないとできる数ではありません。

やり方は変化のある繰り返しです。
・全体で… 続きを読む

文章題の指導

算数のテスト問題で、文章題というジャンルがあります。
この文章題、ほんとうに子供泣かせで、算数の力というよりは国語の読解の力を測るといってもいいほどだと思います。

ただ文章題は国語の読解の力だと言って、算数の時間に何の指導もしないというのはいけません。きちんと折に触れて指導すべきです。

教育トークライン2020年10月号に許鐘萬氏が文章題指導について書いています。
そのポイントは、石田一三氏の「文章題指導の定石」から引き出されたものです。

「問題に書いてある日常生活の場面がどうなっているのか、これを読み取ることが文章題を考える時の要点です。」
「文章題指導の定石」石田一三

そして必須ポイントとして、三つ取り上げています。

1 問題文を音読する… 続きを読む

熱中する暗唱指導

私は、暗唱を成功体験の最重要アイテムとして位置づけていました。
暗唱が終わって「先生どうだった?」と私の方を見て判定を待ってる子供に、私が「合格です。」言うと、子供は飛び上がって喜ぶのです。

こうやって、自分が詩文・名文を覚えることができるということに自信をもち、どんな子も十や二十の詩文・名文を覚えていきました。

しかし、そんな暗唱のスタートは、やはり難しいものです。
ですから、教師は最大限の配慮しなくてはいけません。
その配慮とは、スモールステップです。

教育トークライン2020年10月号に、石坂陽氏が「熱中する暗唱指導」という原稿を書いています。
その順序は次の通りです。

まず、「1 ふんだんに読ませる」です。… 続きを読む