多すぎない宿題は効果的

2年前、アメリカのデューク大学のクーパー博士の論文を利用して、「宿題は効果なし」というフェイクニュースを流れたことがありました。

おわかりのように、宿題が「効果あり・なし」というのは、どのような宿題が効果的で、どのような宿題が効果的でないかを測定しなくてはなりません。

クーパー博士はこのように言っています。

・研究で得られた最終結論は「多すぎない宿題は効果的」
・宿題は学習の重要な一過程だ
・年齢が上がるほど宿題は効果的になる
・小学生に宿題を課すのは時間管理と勉強の習慣を身につけさせる意味合いのほうが強い
・小学生の宿題は少なめにするべきだ
・宿題の量は学年×10分が目安になる(小学1年生ならば10分、6年生なら60分)

わかるように、クーパー博士は、「適切な宿題」は、教育として効果的であると言っているのです。

では、昨日の話題にした多すぎる宿題は、多すぎる宿題は、クーパー博士の研究結果と逆行しています。
低年齢の子への宿題は、少なめにすべきです。

そして、その宿題の内容も、わかっている内容を定着させたり暗記したりするものにすべきで、複雑な思考を伴う内容は避けるべきです。 宿題を課す場合、その問題を前にして、考え込んでしまうような分からない子がいる状態で宿題を出してはいけないのです。
わからない子にとって、わからない宿題は苦痛でしかありません。