私の主催する教育サークルの冊子に、野村尚也氏が、「学校に来るのが楽しみになる手だて」の一つとして、「名前を呼んで褒める」ことを紹介しています。
名前を呼んで褒めることは、誰でもやっていることです。
「・・さん、ていねいに書いていて立派だね」
と、言いますものね。
しかし、これを意識的にやるのです。
不意に思いついてやるのではなくて、意識的にやって、常套手段とするのです。
野村氏は 、
「靴を揃える、挨拶をする、姿勢、宿題提出など、日常のあらゆるところで、子供の名前を呼んで褒めることが可能である」
と言っています。
野村氏は、1年生担任ですので、「みんな、姿勢がいいね」と言うよりは、「・・さん、姿勢がいいね」と言う方が、先生に褒められた感じがするし、また、それを聞いた子も褒めてもらえるように頑張ることが、実感としてよく分かっているのだと思います。
名前というのは、その人にとっては特別なものです。
名前を呼ばれると、ピッとアンテナが立ちます。自分のことだと思えて、良い時も悪い時も、アドレナリン?が出ます。
ぜひ、たくさん名前付きで褒めてください。
きっと、じわじわと効いてきて「学校に来るのが楽しみになる」ところまで行くと思います。