「数=説得力」

私の主催する教育サークルの冊子に、祖父江開氏が、子供達から安心を獲得するためにやっていることを書いています。
かなり強烈なやり方です。

「9月21日現在、286枚の一筆箋を渡した。
数=説得力である。
子どもにとって、「罰」より厳しいことがある。それは「無視」だ。本能的に無視を恐れる。子どもは大人に無視されては、生存できない。だから遺伝子レベルで無視を恐れる。 素晴らしい結果でなくていい。ちょっとした事実を書いて渡す。「あなたのことを意識しているよ」というメッセージが、安心感を醸成する。 経験則にすぎないが、通算で100枚を超えるごとに教室が変化してくる手応えがある。」

一筆箋とは、 短冊型の細長い便箋のことで、大人だと、 ちょっとしたお礼を伝えるときに書いて渡すときなどに使用します。
この一筆箋を子供に渡すのです。(保護者向けに、お子さんがこんな良いことをやったと伝える書き方もあります)

祖父江氏の書いた286枚の一筆箋。
286枚で、30人のクラスだとすると、一人当たり8枚の一筆箋が渡されていることになります。
これだけ渡されると、この先生は信頼できると子供は思うようになりますね。
確かに、「数=説得力」だなぁと思います。

ただ、誰もが祖父江氏のように一筆箋を渡すというのではなくて、自分に合ったやり方で、子供たちの安心感を生み出すことをやればいいのです。

毎日子供と遊べる先生は、休み時間ごとに遊ぶといいでしょう。
子供とおしゃべりするのが得意な先生は、たくさんおしゃべりするといいでしょう。
無理なく、そんなに努力しないでも、数多くできることをやってほしいです。
それが、 「数=説得力」を味方にするベストな方法だと思います。