子供達に教師の話を聞かせる。そのことは、教師の技術の基本中の基本でしょう。
しかし、この基本中の基本が非常に難しいのです。
1年生を担任していると、ありとあらゆる手を使って、こちらに注目させ話を聞かせようと奮闘します。
この時の手だては、無理なく、自然で、あたたかい方がいいです。
私の主催する教育サークルの冊子で、清水麻美氏が、次のような話の聞かせ方を紹介しています。
教師「ひまわりの花の特徴を知っている人?」
子 おひさまの方を向きます。
教師「なぜ、ひまわりはおひさまの方を向くのだと思いますか。」
子 大きくなるから。
よく育つから。
教師「教室での「おひさま」は誰ですか。」
子 先生です。
話す人です。
教師「「ひまわり」は?」
子 みんなです。
子 聞く人です。
教師「なぜ「ひまわり」でお話を聞くと、いいのでしょうか。」
子 よく育つから。
教師「よく育つ、つまり「賢くなる」ということですね。今から、先生が「おひさま」の役をやってみます。」
と言って、私は教室の中を動いた。
教師の方をさっと向ける子どもを褒めた。
教師「次は、・・ちゃんが「おひさま」の役をお願いね。」
と、役割を交代してやった。
以降、授業中などで、「ひまわり」で聞いている子を見つけ、「ひまわりだね」「よく聞け
ているね」などと言って、褒めている。
私も、教室で「・・さん、ひまわりだね」「いいひまわりだね」「スーパーひまわりだね」なんて、褒めてみたかったです。
ぜひ、 試してみて、子供たちをひきつけてください。