担任をしていると、時には、子供達を強い調子で注意することももちろんあります。
大きな声を出すわけではありませんが、 じっとその子の目を見てズドンと叱ります。
そして、その注意が、クラスの子全員が注視している状態で行われることだってあるのです。
教育サークルの冊子に、北上大貴氏がこのように書いています。
「そして、特に意識しているのは、叱った後だ。必ず、いつもより3 割増しで明るくする。どれだけ激しく叱った後でも、切り替えて笑顔で授業をする。自分が作った教室の重たい空気を、必ず自分で払拭する。安心感につながると信じている。」
その子を叱っていても、クラスの子が注視していれば、クラスの雰囲気は最悪になります。
しーんと凍りついた雰囲気になります。
この凍りついた雰囲気をどうするか。
私も北上氏と同様に、いち早く気持ちを切り替えて、笑顔で授業をしようと考えていました。
雰囲気を凍らせた張本人が、場を温めようとするのです。
私の場合は、叱った後に、一言、
「おしまい」
とキッパリと短く言って、自分にも子供達にも切り替えるよう促しました。
そして、私がにやっと笑って、
「なんだかシーンとしちゃいましたね」
とか、
「なんだか凍ってますね」
などと言うと、 場が一気に溶けていくのでした。
とにかく、悪いことはいつまでも引きずってはいけません。
注意は終わったんですから、今度は前を向いてまた頑張れば良いのだと示すことで、子供達も先生について来てくれると思います。