2020/11/03
昨日に続いてもう一つ、オンラインセミナーのアンケートで、特に印象に残っていると言われたことを紹介します。
それは、
・「ほめるは感情、しかるは理性」という言葉、自己重要感と自己有能感の違い
・褒めるは感情的に、叱るは理性的に
です。
この「褒めるは感情的に、叱るは理性的に」は、以前、このメルマガでも紹介したことのある「警句?」です。
その時は、叱ることにアクセントを置いていましたが、セミナーでは、褒めることにアクセントを置いて説明しました。
再録しますね。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
誉めるときは感情的に 叱るときは理性的に
人間は、理性と感情を合わせもって生きています。
では、普段はどちらを多く働かせているでしょうか。
少し自分の行動をふり返るとわかるのですが、私たちは、ほとんど感情で動いています。
「うまそうだ」とフライドポテトに口に運び、しかめっ面をしている上司とはできる限り目を合わさないようにします。
どんよりした天気の時はなんだか気が重くなり、ビシッとしたスーツの紳士には一目置いてしまいます。
では、誉めるときは理性と感情、どちらを多く働かせているのでしょうか。
叱るときは、どちらでしょうか。
往々にして、誉めるときは非常に理性的に誉め、叱るときに感情的になっていないでしょうか。
絵を描き終わって、
「皆さん、○○君はこつこつと根気よく絵を描いてきました。特に、花と葉の色使いに気を使っています。見てください。この緑の色が少しずつ変わっていくところが、先生はとてもよいと思います。」
何かトラブルが発生して、
「何やってんだ、お前は!」
しかし、この「理性的であること・感情的であること」と「誉めること・叱ること」のつながりは逆であった方がよいのです。
絵を描き終わって、
「やったー!すげーうまいなあ、○○君。みんな、見て見て、この葉っぱなんか、今にも伸びていきそうじゃないか。グッジョブ、ナイスです!」
何かトラブルが発生して、
「そうか、困ったね。これからどうしたらよいか、先生と一緒に考えようか。」
でなくてはなりません。
つまり、
誉めるときは感情的に 叱るときには理性的に
なのです。
感情的に誉めなければ、相手の心に届かない。
理性的に叱らなければ、トラブルは解決しない。