「センサリーツール」としてのルービックキューブ

私の息子が、今、オンラインで仕事をしています。会社に通勤せず、自宅でノートパソコンに向かって仕事をしているのです。
ちなみに、息子は東京でアパート暮らしをしていましたが、コロナウィルス対応でオンラインばかりの仕事になって、会社の近くに住む必要がなくなったと言って、自宅に戻ってきました。

さて、
息子の仕事ぶりを見ていると、デスク周りに、これまであったペットボトルだけでなくて、なぜか、この頃、「ルービックキューブ」が増えています。

息子は、PCを打ち込みながら、考えに詰まるとルービックキューブをくるくると回しています。
別に、面をそろえるでもなく、くるくると回すのです。

私は、これは「センサリーツール」だと思いました。
センサリーツールとは、 発達障害の子たちが落ち着いて授業を受けられるように、感覚刺激を自ら行う道具です。
ほら、授業中、脚をぶらぶらさせたり、貧乏ゆすりをしたり、指で机を叩いたりする動きです。
そういう子たちは、自分を落ち着かせるために自らの体を動かして(感覚刺激して)いるわけです。

息子の場合も、仕事のプレッシャーを感じたり、仕事環境が変わらずストレスを感じたりしているので、それを跳ね除けるために、ルービックキューブを持ち出したのです。

まあ、カチャカチャと少しばかりうるさいのですが、仕事をやっているので仕方がないと大目に見ています。

教室の子供の中にも、自分を落ち着かせるために、「感覚刺激」している子がきっといます。
そんな子は、他の子に大きな迷惑をかけていないなら、そっとしておくのが一番です。