「生物季節観測」の動物観測をやめる

「サクラが開花しました」
こんなニュースが、毎年、テレビから流れてきました。
これは季節を、生き物の状態によって、例えば花が咲いたとか、姿が見られたとか、そんな生き物の状態によって、季節の訪れを測り、私たちに教えていたのです。

教えていたのは気象庁。
そして、こんなサクラの開花などで季節を観測することを「生物季節観測」と言います。

そんな「生物季節観測」のうち、今年いっぱいで「動物」の観測をやめると気象庁が発表しました。
http://www.jma.go.jp/jma/press/2011/10a/20201110oshirase.pdf

気象庁のホームページには、このように告知されました。
「令和 3 年 1 月より生物季節観測を植物の 6 種目 9 現象を対象とした観測に変更します」

これまで観測していたのは、植物が「サクラの開花」など34種類、動物が「ウグイスの初鳴」など23種類だそうです。

それを
・ あじさいの開花
・ いちょうの黄葉・落葉
・ うめの開花
・ かえでの紅葉・落葉
・ さくらの開花・満開
・ すすきの開花
に絞り込むことにしました。

確かに、地球温暖化や都市の開発などが進み、対象の鳥や昆虫を見つけること自体が難しくなっています。

ツバメ、ウグイス、ホタル、シオカラトンボ、エンマコオロギ、アマガエル・・・

そういえば、少し前まで街中に巣を作っていたツバメを、 とんと見なくなりました。
なんだか仕方ないなと思いつつ、寂しい思いで胸がいっぱいになります。

ぜひ、教室で、ツバメやシオカラトンボやアマガエルについて、知っているかどうか聞いてみてください。