私は、落ち着かず、トラブルが多く、荒れたクラスを担任した時、本を机の中に入れさせて、ことあるごとに読書をさせていました。 そういうクラスの子供たちは、何かやることがないと、すぐ友達にちょっかいを出したり、手を出したりするからです。
この方法をとっている先生は、私以外にもたくさんいると思います。
「机の中に本を入れておきなさい。」
「テストが終わったら本を読んでいなさい。」
以前は、
「給食が配られる前には本でも読んで待っていてください。」
などと給食前のルールにしたこともありました。
このような読書の効能は、授業の原則で言う「空白を作らない」ことです。
しかし、この「空白を作らない=空白禁止の原則」以外にも、荒れたクラスの子供達にとって、読書が有効なことを知りました。
それは、 イギリスのサセックス大学の研究です。
その研究によれば、音楽鑑賞やコーヒーブレイクなどよりも、「6分間の読書」の方がストレス解消効果が高かったのです。
この読書によるストレス解消効果というのは、少しわかります。
本に没頭することで、ストレスや心配事を忘れることができるからです。
テンションが上がりすぎると、その時の子供達は「また、本を読んでるの!」とイラついた感じで言っていましたが、ほとんどの時は、落ち着いて本を読んでいたことを思い出します。
机の中にいつでも本があるようにしておくこと。
これって、とっても大切なことです。