コーチングは手探りでもやもやしている時に効きます。
教えるのが上手くなりたいという先生に対してコーチング(&ティーチング)をしています。
しかし、正直、それは手探りの状態から始まりました。
それは、「相手の現在の教える技能の状況が明確に把握できていなかったこと」が原因です。
しかし、実際には、手探りでも、何か手だてを提示しなくちゃいけません。
私は、コーチングをしながら、授業の原則をいくつか提示し、その中からその先生に選んでもらった原則が2つと、教える際に困っていることを1つ選んでもらいました。 そして、その3点について実践して、振り返りを通して、修正していく手だてを取りました。
やってみて、効果はありました。その先生も観点を絞って意識することで、できるようになってきた、手応えがあると実感していました。
しかし、どうもしっくりしません。
もしやと思って、そもそも、その教えることの原則について書かれた本は読んだことはあるか、と聞くと、読んだことはないということでした。 なるほどと思いました。そうだったのか。
この時点で、私はあるコーチに、コーチングを受けました。
まだ、手探りでもやもやしている状態ですが、私からコーチに現状を話していきました。
すると、話しているうちに、その先生の心の中にあるものと私の心の中にあるものがずれていることに気がつきました。
その先生がやろうとしている子供の動かし方と、私の示す子供の動かし方のイメージが違うんのです。
そうだ、共通のテキスト、共通の教科書がないんだ。
そうだと思いました。
そこで、そこからは一気呵成に、コーチに話していきました。コーチは質問はせずに、ただただ話を聞いてくれました。
コーチングによって、手探りでもやもやしながら考えていたことを、「そうだ、そうだ」と再確認することができました。
共通のテキストを決めて、それを、(仮の)教え方の教科書として使用していけば、イメージの相違は最小限に留められるし、うまくいかなかったこともそのテキストを使って説明することができる。
そして、不意に、「相手の現在の教える技能の状況」がはっと思い浮かびました。
もっと、こちらから手だてやスキルを「教える」べきだ。相手には、引き出しがこちらが思うほどまだない。
と気づいたのです。
改めて思うと、これは子供に教える時と同じなんだなあと思った次第です。
コーチングによって、もやもやしながら考えていたことを「再確認」して、「それでいいんだよ。」と励ましてもらったような気がします。
次のステップが楽しみです。