見た通りを実況・描写して褒める「実況褒め」

教育サークルの佐藤良平氏が、河田孝文氏から学んだという褒め方を教えてくれました。
教えてもらって、「なるほど」「これなら、簡単に褒められる」と思いました。

それは「描写褒め」もしくは「実況褒め」というものです。
これは、見た通りを実況・描写して褒める方法です。

例えば、漢字練習の指書き(筆順を言いながら、机の上に指で書く場面)で、描写して褒めたとします。
すると、こんな感じになります。

・Aさんは、すばらしい丁寧さです。
・Bさんは姿勢が良い。鉛筆の持ち方もすばらしい。
・Cさんの指、合格。声もしっかり出てる。
・Dさん、全然はみ出していない。よし。

例えば、生活場面ではこんな感じになります。

・Eさんはプリントをもらったら、すぐにきれいに折って連絡袋にしまっている。すばらしい。
・Fさんはしっかり先生の目を見て話を聞いている。聞き方100点。
・Gさんは、落ちた友達のランチョンマットを拾ってくれている。えらい。

この実況褒めの良さは、見た通りに言葉にすれば良いので、教師の負担がないことです。そんなに褒めるようと力まなくても、楽々と褒められます。

そして、何よりも良いのは、褒めたことに具体性があることです。
嘘でも、誇張でもないから、子どもたちに自然に褒められた感じが届きます。

やってみれば分かるのですが、褒めたことで、そのことが瞬時に教室に広がっていきます。
ぜひ、実況褒め、やってみてください。