「強調して褒める=大きな声で褒めるではない。」

発達障害の子は、時に大きな声で褒められることを嫌がることがあります。
大きな声で褒められることを素直に受け入れられる子は、すでに自分に自信をもっている子であって、まだ自信が持てていない子には、大きな声で褒めることは NG なのです。

教育トークライン2020年12月号に、小野隆行氏が、このような発達障害(自閉スペクトラム症)の子に対する褒め方について書いています。

小野氏は言います。

「強調して褒める=大きな声で褒めるではない。」

なんと!
不安傾向の強い発達障害の子には、小さな声で褒める方が良いと言うのです。

「その子だけに聞こえるような、小さな声でささやくように褒めるのである。」

小野氏は、そのささやくように褒めることを、さらに強調するやり方を示唆してくれます。

それは、

・ゆっくり褒める
・語尾を伸ばす
・繰り返す

です。

まとめるとこうなります。

「いやぁ〜、とってもよくできたね〜。
 本当によくできている。」

このような言い方を、しっかりとその子の目を合わせて行うのです。

私だったら、その子に近づいて、そっと言うと思います。

ぜひ、大きな声ばかりでなく、ささやくように褒めることも試してみて、その子にとって効果的な褒め方を探ってみてください。