「バックワードチェイニング」で謝り方を教える

「まつしたじゅんじ」氏が書いた「ぼく、わたしのトリセツ」という絵本には、指導のヒントがたくさん隠されています。

この絵本に、なかなか謝れない子が、「こうやれば謝れるよ」と訴えるエピソードがあります。

「ぼくは「ごめんなさい」がにがて。
お手数ですが、「ごめんなさ」まで言ってあげてください。
「い」だけなら言えます。

それができたら、
次は「ごめんな」までお願いします。
「さい」をがんばります。
それもできたら、次は・・・。」

このやり方は、最初の方は教師が手伝って行い、最後だけ子供にやらせて達成させていく「終わりから教える方法」です。

「逆行性連鎖」と言い、「バックワードチェイニング」とも呼ばれています。
こうすることによって、少しずつ子供がやれる行動を増やすことができるのです。

きちんと説明すると、
「逆行性連鎖」「バックワードチェイニング」とはこんなこと。

始めから最後の前まで、大人が一緒に行い、最後のひとつだけ子供にやらせる。
それができるようになったら、今度は、始めから最後の二つ前まで大人が一緒に行い、最後の二つを子供が一人でやる。
次は、最後の三つ前、と少しずつ子供がやる行動が増えていくようにする教え方。

いやいや、こんな方法で、謝り方を教えるとは知りませんでした。
深いです。

「ぼく、わたしのトリセツ」
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