「取り締まりをやめよう」という観点を、様々な場面で当てはめることができると思いました。
教師が「こうあってほしい。こうあるべきだ」と考えることがある場面では、必ず現れる子供の見方だと思います。
そうですね。
特に現れると思うのが、掃除当番とか給食当番とかの当番活動においてです。
例えば、掃除当番を見る場面になったら、先生方はどう子供を見ようとするでしょうか。
「サボってる子がいないか、見つけようとする」
「がんばっている子はいないか、見つけようとする」
どちらですか。
これは、わずかでも、サボってる子はいないかという子供の見方をしていると思います。
そして、それが取り締まりの観点なのです。
ですが、その取り締まりの観点を、前面に出してはいけません。
そうではなくて、取り締まりの観点が動き出したら、同時にがんばっている子を見つける観点を動かすのです。
・・さん、隅まで拭いているね。ありがとう。
・・くん、たくさん机を運んでいるね。ありがとう。
このようにがんばっている子を褒めるんです。
そうしたら、その教師の言葉を聞いた子は、「あっ、いけない。私もがんばろう」という気になりますね。
それでも、サボっている子については、「やりなさいね」と声をかけたり、やらない理由を聞いたりすればいいんです。
順番が逆ではいけません。