「一番ワクワクした」「1番楽しかった」ことから書く

学校には、カリキュラムにはありませんが、いわゆる「行事作文」というものがあります。
学校で行われる運動会や音楽会、学習発表会、遠足・・・そういった行事を行った後に、少し時間をとって作文を書かせるのです。

ところが、この行事作文、何も指導もしないと、こんな作文になりがちなのです。

A 5月30日は、楽しみにしていた運動会でした。朝から、わくわくして、登校しました。学校に来ると、様々な国の旗が飾られていました。

それは、運動会の日に起こったことを、順番にずらずら書いていった作文です。

ではどうしたらよいのか。
それは「書き出し」を指導するわけです。

向山洋一氏は、三つの作文を子供達に提示して、どれが良いか選ばせます。

B 朝、起きると、本当に良い天気でした。食堂に行くとお母さんが作ったお弁当が置いてありました。

C いよいよ100 M走だ。僕はスタートラインに立った。目の前には、まっすぐ白線が伸びている。次は、僕の番だ。

ABC を並べて提示すると、子供たちは C がいいと言います。
そこで理由をあれこれ言わせます。
その上で、向山氏は「一番ワクワクした」「1番楽しかった」ことから書くんだよと教えるのです。

一番強烈な印象に残っていることを書く。
それが、行事作文を書かせる際の最大のポイントなのです。