「一番ワクワクした」「1番楽しかった」ことから書くは、発達障害の子 にやさしい

昨日のメルマガでは、「行事作文」についてふれました。
「行事作文」とは、学校で行われる運動会や音楽会、学習発表会、遠足・・・といった行事の後に書かせる作文ですね。

今日、強調しておきたいのは、発達障害の子は、特に行事作文が苦手だということです。

なぜ苦手なのか。
それは、その行事のどこを書いてよいのかわからないからです。

運動会は、たくさんの競技・演技があります。
そのうちのどれを選べばよいのか、わからないのです。

運動会には、競技・演技だけでなく、開会式・閉会式やお弁当を食べる昼の時間もあります。
このたくさんある選択肢のどれを選べばよいのか、わからないのです。

選択肢がたくさんあると、あれこれ迷ってしまいます。そうこうしているうちに、ワーキングメモリーがいっぱいになって、疲れ切る。 そんなことが、発達障害の子に起こっているのです。

この選択の部分を解決してあげるのが、昨日紹介した書き出しの指導です。

「「一番ワクワクした」「1番楽しかった」ことから書くんだよ」

と教えることで、発達障害の子もすぐに選ぶことができ、すっと書き出すことができるのです。

一番強烈な印象に残っていることを書く。
それが、行事作文を書かせる際の最大のポイントであり、発達障害の子にやさしい指導なのです。