涙の方程式

クラスの子が転校する日。
私が担任するクラスでは、そんな転校の別れに「涙」はつきものでした。

他の方はどうか知りませんが、私はクラスの子が転校する日には、必ずお別れ会を設定していました。
別れ会と言っても、お楽しみ会と全く変わりません。
いつものように、ゲームをするのです。

定番のフルーツバスケットやハンカチ落し、外遊びならどろけいなど、思い切り遊びます。

そうした楽しい時間を過ごした後に、転校する子への一言メッセージをみんなが言っていきます。
すると、 その転校する子と仲の良かった子がしくしくと泣き出したり、特に親しくしていたわけではないのに感情移入して涙を流す子が出てきます。

そんな感じで、少しばかり「別れを演出」をすることで、「別れ」を思い出深いものにすることができるのです。

小川幸一氏が、「涙の方程式」なるものを提示していて、その中に、こんな項目があります。

「涙の方程式6
まず思い切り楽しい遊びをさせよ。
学級全員に心を開くことなしに別れの受け入れはない。」

これは、私がやっていたお別れ会と同じ趣旨のことです。

加えて、 こんなこともあります。

「涙の方程式4
子どもの心の琴線に触れる音楽を用意せよ。
音楽は人の感情に直接影響する。」

確かに、音楽があるとなしでは涙の量が変わります。
別に音楽でなくても、オルゴールでも可です。

修了式・卒業式が、思い出深いものになるためにも、ぜひ参考にしてください。