先生の言葉はできる限り簡潔にした方が、子供に通じます。
詳しく説明すればよりわかってもらえると思いがちですが、それは逆です。くどくどと長く説明すればするほど、わけがわからなくなります。
「授業中の教師の言葉はなるべく短くする」これが重要なポイントなのです。
では、どうやって短くするのか。
それは、
「単語で言う」
ことを心がけるのです。
山本東矢氏は、こんな例を出しています。
「教科書を出しましょう。34ページの6〜9番をやりましょう。」
これを、このまま言ってしまっては、置いてきぼりになる子がきっといます。
ここは次のように言いましょう。
「教科書」
(少し待つ)
「出します。」
(少し待つ。)
ここで、早い子をほめるのです。
「いいね、出してるね。」
その上で、続けます。
「 34ページ。」
(少し待つ)
6番。
(少し待つ)
「やりましょう。」
このように、 なるべく単語で区切って分けて言っていきます。
ただし、ぶっきらぼうに言ってはいけません。
優しく穏やかに言うことが大事なのです。
このように単語で言うことに慣れていくと、指示が自然とシャープになっていきます。
指示がシャープになれば、子供たちの動きもシャープになっていくものです。
ぜひ、優しく穏やかに、単語で言うことを心がけてください。