落ち着かないクラスには、朝読書がいい

落ち着かないクラスを担任していた時、朝読書をしていました。
朝の会の一番最初に、朝読書を行うのです。

朝読書の一番良い点は、誰もが取り組めることです。

また、読書をすることで、教室がしんと静まり集中します。
落ち着かないクラスでは、このような静まった時間がとても貴重です。

朝の会の一番最初のプログラムを、スピーチをやらせたり、一日のめあてを決めたりすると「荒れ」ます。
全員が確実に活動しないので、飽きる子が出て、おしゃべりやちょっかいが始まってしまうのです。

この朝一番最初をどう過ごさせるかは、とても重要です。
静かな集中からスタートすれば、その後も静かな時間が流れやすくなります。

また、読書は誰もが取り組めるので、教師がそのことを褒めることができます。
一日のスタートを、褒めることが始めるか叱ることから始めるかでは、ずいぶんちがいます。
もちろん、褒めることから始めた方が、教師も子供も気持ちよく、一日をスタートさせることができます。

ただ、そんなクラスでは読書も長続きしません。
だいたい5分くらいが限度です。
早めに打ち切らないと、これまた飽きる子が出てしまいます。

とにかく、短い時間の読書で、静かで集中した時間を作り出すのです。