「ルサンチマン症候群」という言葉を知っていますか。
耳慣れない言葉かもしれませんが、ルサンチマンとは「弱者が強者に対してもつ憎悪・非難の感情」のことを言います。
哲学者キェルケゴールが提示した哲学上の概念と言われています。
これを現代では、「弱者が強者にもつ歪んだ嫉妬心」とでも言うべき心の状態を指して「ルサンチマン症候群」と呼んでいるのです。
「ルサンチマン症候群」とは、
・他人の幸せが許せない
・他人の利益を不快に感じる
心の状態です。
これって、どう見ても歪んでいますよね。
ですが、 そうは言っても、こんな歪んだ状態が、世の中にはけっこうあって、気をつけないと自分の心にも起こってしまいます。
その典型とでも言うべきものが、成功していた人が、何らかの原因で失墜するニュースです。
実は、週刊誌やニュース番組で、最も人気がある記事・ニュースというのは何かと言うと、成功していた有名人が不幸になっていることを知らせるニュースなのです。
このルサンチマン症候群の最も害悪なところは、自分が全く努力もせずに、相手を引きずり下ろすことによって、満足感を得ていることです。
現在、自分のレベルが低いなら、それなりの努力をして相手のレベルにまで達することが、真の成長や幸せを手に入れる真っ当な方法なですね。 しかし、その真っ当な方法をとらずに、自分はそのままで、相手を引きずり下ろそうと考えるのはインスタントすぎる生き方です。
誰かが不幸になるニュースを見てばかりいると、ルサンチマン症候群になる可能性が高くなります。
そのようなニュースを遠ざけることを勧めます。