「神経伝達物質」のノルアドレナリンを出させる授業行為をすることによって、子供の意欲や注意力を高めることができます。
例えば、「ほとんどやる気が見られない」「ノートを書かない」「練習問題をしない」子に対して、ノルアドレナリンを出させる授業行為が有効だと考えられます。
以下が、平山諭氏が提唱する「ノルアドレナリン5」です。
1 時間を制限する
2 指示する
3 指名する
4 待たせる
5 そばに行く
1 時間を制限する
「3分間で3つ書きなさい」「2分間で片付けます」などという授業行為は、子供を制限状態に追い込みます。
締め切りが設定されるので、子供の緊張は高まります。
2 指示する
「・・しなさい」という指示は、子供に緊張を強います。ぜひ、威圧ではなく権威をもって、指示を出してください。
3 指名する
授業中、教師に当てられたら(指名されたら)、それは緊張しますよね。
いきなり指名したら、その子では答えられそうもない質問でも、順番に当てていくことで答えられるようにすることもできます。
4 待たせる
「質問は後で受けます」とか、「並んだ順に見ていきます」とか、待たせて我慢させることで、緊張させて行動を抑制させることができます。
5 そばに行く
教師がその子のそばに近寄っていくだけで、その子に緊張状態を作ることができます。
私は、集中が切れたなという子が出た時には、さりげなく近寄って「圧」をかけることにしていました。
以上、ノルアドレナリン5です。
ぜひ、使いこなしてください。