「お疲れ様」と「ご苦労様」文化庁の世論調査

昨日、話題にした「お疲れ様」と「ご苦労様」について、実は平成27年度に文化庁が世論調査を行っています。
https://em-tr270.com/L90494/b300/112931

平成27年度「国語に関する世論調査」なるもので、その調査項目は

「仕事が終わったときに何という言葉を掛けることが一番多いか」

です。
全くもってストレートな調査ですね。

その調査は、こんな前提をつけています。
「自分が会社員であるとして、同じ会社で同じ仕事を一緒にした人たちに対して、その仕事
が終わったときに何と言う言葉を掛けることが一番多いかを、自分より職階が上の人の場合
と下の人の場合のそれぞれについて尋ねた。」

「お疲れ様でした」は、
1 一緒に働いた人が自分より職階が上の人の場合 76.0%
2 一緒に働いた人が自分より職階が下の人の場合 61.4%
とそれぞれ最も高くなっていました。

これを平成17年度の過去の調査結果と比較すると、「お疲れ様でした」は、「相手が自分より上の人の場合」が7%、「相手が自分より職階が下の人の場合」が8%増加しています。 一方、「御苦労様でした」は、それぞれ6%と8%それぞれ減少しているのです。

やはり、「お疲れ様でした」が多数派になって増加していて、「御苦労様でした」は減少傾向にあるのです。

それでも、私がへーっと意外に思ったのは、まだ「相手が自分より上の人の場合」にも、「御苦労様でした」という人が8.8%もいることでした。 会社やコミュニティによって、いろいろな文化があるのですね。