褒めるサイクルを作り出す

一昨日、安原昭博ドクターが、発達障害の子の自尊心を高めるために、

「できている所だけを評価して褒める」

ことを推奨していることを紹介しました。

この考え方は、より積極的に用いることができます。
それは、できなことを除いて、

「できることを指示して褒める」

ということです。
教育トーク2021年5月号において、太田政男氏が「サイクルを作り出す」というタイトルで、このことについて書いています。
https://em-tr270.com/L90494/b300/113001

そのサイクルとは、

「指示する→実行する→褒める」

というサイクルです。
このサイクルは、平岩幹男氏から学んだと太田氏は言っています。

発達障害の子に、できないこと・やらないことを指示するのではなくて、できることを指示するのです。
その指示は、そんなに難しいことを指示しません。
太田氏は、こんな例をあげています。

「A君、おいで」

そして、Aくんがこちらに来たら、次のように言うのです。

「えらかったなあ。先生が呼んだらちゃんと来たでしょう。とってもえらいよ。言われたことをきちんとできるのは花丸だ。」

これは、指示に従ったことを強化し、短く趣意説明しているのです。

このようなサイクルを何度も積み重ねていくことで、その子との信頼関係ができていきます。

まずは、「できることを指示する」ことが、とても大切なのですね。