1年生担任の先生へのコーチングで

先日、この4月から1年生担任を初めてするという先生に、コーチングをしました。

コーチングとはいえ、私の方から情報提供するという場面もたくさんありました。相手に情報がないので、そのことについてアドバイスではなく、「提案」をするわけです。 もちろん、その提案通りにするか、しないかは相手の主体性にまかせます。

さて、そのコーチングにおいて、たくさんの「提案」をして喜んでもらったのですが、その「提案」の一つに、早く「ひらがな五十音」調査をすることがありました。

1年生担任をやったことがある方ならお分かりだと思いますが、1年生の国語のテストに、「ひらがな五十音」が書けるかのテストがあります。 例えば、あさがおのイラストが描かれていて、教師は「あさがおのあ」と言って、「あ」の字を書かせるのです。
それが、五十音、「あ」から「ん」まで調べるようになっています。

このテストは、一応五十音を勉強した後にやる建前になっています。
しかし、それを早くやるわけです。私はいつも、ひらがなを学び始めてすぐやるようにしていました。
具体的には4月の半ばから下旬です。

クラスの子全員のひらがなの達成度が、このテストによって分かります。
そうすると、例えば、書き順はともかく、ひらがながほとんど全部かける子がクラスの多数、5〜6字が書けない子が10名くらい、10〜15字くらい書けない子が5名、そして、逆に書ける字の方が少なく30字くらい書けない子が1.2名ということがわかります。

このひらがなの達成度がわかると、授業にアクセントがつきます。
みんなが書ける字はあっさりと、みんながあまり覚えていない字は時間をかけて教えるようにすればよいのです。

また、書ける字の方が少なく30字くらい書けない1.2名の子を確認する頻度を増やすことができます。いわゆる、手厚く見てあげるわけです。加えて、このことを保護者に伝えて、家庭でも練習してもらうことができます。

こんなことを、コーチングの際に提案したのでした。

まだ、ひらがな五十音の達成度の調査をしていない1年生担任の先生、すぐやることを勧めます。