向山洋一氏の「形容詞の授業」

レベルアップマガジンで、ブックレビュー「子どもが燃える授業には法則がある」を取り上げています。
その中に、形容詞の授業があって、これは「教え方にはポイントがある」ことの事例だったのですが、確かにポイントをついていると思いました。

その「形容詞の授業」=「〜しい」の授業を紹介します。
圧倒的に楽しい言葉遊びの授業です。

授業の実際はこんな感じです。

〜しい

と板書。

「「〜しい」という言葉を、できるだけたくさんノートに書きなさい。」

この指示だけでは意味がわからない子がいるかもしれませんので、例をあげます。

楽しい
うれしい

このように例をあげれば、わかります。
途中、「青い」のように「〜い」でもよいのか質問が出たら、よいことを伝えます。

ある程度、時間がたったら、全員に発表させて、黒板に一つずつ書かせるのです。
この時、「他の人と重ならないような言葉がいい」と少しばかりの注文をつけるとよいです。

黒板にずらっと、教室にいる子と同じ数だけ「〜しい」言葉が並びます。

ここから、いろいろなやり方があるのですが、私がやっていた方法をここでは記します。

黒板に書かれた言葉を、端から一つずつ、みんなで読みます。
その時、同時に、教室の端から一人ずつ立っていきなさい。

要するに、黒板の言葉と子供を「1対1対応」させるのです。

子供がみんなで読みます。「むずかしい」
その後に続けて、教師が立っている子の名前を言うのです。「千葉さん」
つなげると、「むずかしい」「千葉さん」となります。
これ、自分が書いた言葉でなく、順番に言っていくのがポイントです。

どんどん言っていきます。

むなしい
苦しい
さわがしい
にがい
まずい
さみしい
あほらしい
恋しい
かっこいい
・・・

本当に、向山氏の言うように、ぴったりする子がいて、

さわがしい諸見くん

などで、大きな笑いが起こります。

あほらしい内海さん
美しい小川くん
おいしい清水さん

なども大爆笑です。

知的で、それでいて楽しい「〜しい」の授業、ぜひやってみてください。