学研教育総合研究所の「小学生白書」を見ていると、いろいろと興味深いです。
今日は、「読書量(紙)/月・読書量(電子書籍)/月」について紹介します。
「小学生白書」2020年8月調査
https://em-tr270.com/L90494/b300/113161
「1か月にどれくらい本を読みますか。」というアンケートです。
はじめに、電子書籍ではない普通の書籍についてです。
小学生全体の平均は「月3冊」となっています。
ただ、平均3冊といっても意味がないので、傾向を見てみます。
まず、男女差についてです。
男子の平均は2.6冊、女子の平均は3.5冊です。やはり女子の方がたくさん読むのですね。このことは、小学校教師の実感とも一致しています。 また、「読まない」と答えた男子は31.0%、女子は22.5%で、これまた、男子のほうが多いのです。
次に、学年についてです。
冊数で言うと、低学年の方が多いです。
そして、男女問わず、学年が上がるにつれて冊数は減っていきます。
これは、高学年になるほど、宿題や塾等の習い事などやることが増えるからかもしれません。
もちろん、低学年が読む本の方が1冊が薄いので簡単に読め、一方、高学年が読む本は厚く1冊を読むのに時間がかかるということもあるかもしれません。
次に、同様のアンケートで「電子書籍を読みますか」というもの。
平均0.4冊で、「読まない」という子が87%もいます。
電子書籍がほとんど普及していないのだとわかります。
でも、これからのGIGAスクール構想で、来年度以降「電子書籍を読んだ」という数値が増えるかもしれませんね。