「ツバメが巣をかける家は縁起が良い、幸せになれる」と、昔からの言い伝えがあると、昨日紹介しました。
実は、この言い伝えには、ツバメの習性が関係しているのです。
ツバメは巣作りをする場所を、人目につかないこっそりした場所でなく、人目につくにぎやかな場所にしています。
普通の鳥は、ねらわれないように、隠れるように人目につかない場所を選ぶのですが、ツバメは違うのです。
それは、卵やひなをねらうカラスやヘビなどの天敵が近寄らない、人の多いにぎやかな場所です。
いわば、人に守ってもらう、人をボディガード扱いしているのです。
そのため、ツバメは人家や商店の軒先、駅やショッピングセンターなど、人が絶えず出入りする場所を選んで巣を作ります。
学校の玄関もそうですね。
でも、その家の人が巣を壊す人だったら困ります。
ですから、巣を壊さないやさしい人の家を選んでいるのだと考えられます。
このことから、逆に、ツバメに選んでもらうほどやさしく、にぎやかな家だということで、「縁起のよい家」だと考えられたのだと思います。
さて、ツバメには、他にもいろいろな言い伝えがあるようです。
ツバメが巣をかける家は、病人が出ない。
ツバメが巣をかける家は、火事にならない。
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こう書いていて、ツバメに、私の家に巣をかけてほしいとお願いしたくなりました。