コロナ禍が、なかなか収まりません。
その影響が、じわじわと子供達に広がっていっているかもしれません。
教育トークライン2021年6月号に、発達障害の子供向けのクリニックを開設している宮尾益知ドクターのもとに、不適応を起こしている子供の相談が増えていることが書かれています。
その原因は、親がリモートワークで家にいるようになったことだと宮尾ドクターは言っています。
まず、
「リモートワークによって、親が仕事場の雰囲気を家庭に持ち込んでしまっている。」
子どもにとって、家庭は緊張から開放されて安心できる場であって、とてもリラックスできるところでした。
しかし、それまで家庭においては仕事の緊張から開放されて安心した状態だった親が、リモートワークによって、仕事の緊張から完全に切り替わっておらず、そのピリピリした神経を家庭に持ち込んでしまっているのです。 これでは、子どもはリラックスできません。
次に、
「在宅時間が長くなり、これまで以上に親から細かいことを言われるようになった。」
確かに、それまでは見なかったものが見えるようになって、「小言」は増えるでしょう。
子どもは、それまでよかったものまでダメ出しをされて、たまりません。
ぜひ、
保護者会や学級通信などで、こうしたリモートワークの悪い影響について、親に知らせてほしいです。
家庭は、どんな状況であっても、安らげる場であってほしいです。