「主語と述語を対応させる」

主語と述語を対応させることは、文章を書く上で、必須のことでありながら、難しいことです。

昨日は、教育トークライン2021年6月号における三浦宏和氏の論考から、「文のねじれを、省かれた?述語を補うことで直す」やり方を紹介しました。

今日は、「主語と述語を対応させる」やり方を紹介します。

「私たちは、昨日の午後、学級会が開かれました。」

これは、そもそも、

私たちは開きました。

学級会が開かれました。
が、混同されています。

これは、「私たちは」に述語を対応させるわけです。… 続きを読む

文のねじれを直す

主語と述語を対応させ、ねじれていない文を書くことは、本当に難しいです。
教育トークライン2021年6月号において、三浦宏和氏が「文の組み立て」という国語の単元で、このことについて触れています。

この単元の最終的なねらいは、「文のねじれを直すことができる」ことです。
しかし、これがけっこう難しいのです。
というのは、日本語は、主語が明確でなく書かれていないことがけっこうあって、文の途中で、いつのまにか主語が入れ替わっていることがあるからです。 もうひとつ、主語に対応する述語が省かれてしまっていることがあるからです。」

三浦氏は、向山洋一の学級通信の文を紹介しています。

「僕は、明日の列車で、京都着は6時になります。」
これは「明日の列車で出発し」とか「明日の列車で東京を離れ」とか、前の文にも述語を入れなくてはならない。」

これは、省かれた?述語を補う例です。… 続きを読む

二つ考えさせるのではなく、一つに限定する

「わけをはなそう」という国語の単元があります。光村図書の教科書で、「はなのみち」の次です。
ここでは、「どうしてかというと・・・」の理由の言い方を学ぶことができ、そのフレーズは1年間、様々な場面で活用することができました。

さて、
教科書では、「わたしは・・・です。」「どうしてかというと ・・・からです。」と2文になっています。
ですが、やはり1年生では、2つを同時に考えるのは難しいものです。

教育トークライン2021年6月号で、安江愛氏がひとつだけに限定するやり方を提案しています。
私も、かつて教室でそのようにやっていました。

2つとも考えさせるのではなく、1つは教師の側から提示します。安江氏は「限定する」と言っています。

例えば、… 続きを読む