この頃、すっかりコロナウイルス感染症対策を行う生活が当たり前になったせいか、すっかり慣れて、「新型コロナはそんなに怖くない風邪だ」「だいたい軽症で済むのだから騒ぎすぎ」という意見を耳にするようになりました。 親しい人に、感染した人があまりいないのも、一因かもしれません。
確かに、若い人や普段健康な人が感染しても、大部分が軽症だと言います。
ですから、先の意見について、その人たちにとっては「そんなに怖くない風邪」「騒ぎすぎ」だったと言えるかもしれません。
しかし、この意見は、これまでのインフルエンザや風邪とは違う特質があることを排除してしまっています。
このことを、医師の倉原優氏が改めて提示しているのを目にしました。
YAHOOニュース
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倉原優氏は、新型コロナはただの風邪・インフルエンザではない理由を二つあげています。
1つ目は、
「重症化率が違う」
ということです。
新型コロナは、「重症になることが多い」、肺炎を起こす頻度が高いのです。
倉原氏の病院では、インフルエンザ肺炎で入院する人は、年に数えるくらいしかいないと言います。
それが、この1年間に400例以上のウイルス性肺炎を診たのです。
これは、異常事態だと倉原氏は言います。
2つ目は
「集中治療用ベッドが逼迫する」
ということです。
重症になった患者は、入院することになります。
この重症患者は、酸素療法が必要だったり、食事が摂れなくなったりします。集中治療が必要となるのです。
日本の診療体制では、増え続ける重症患者の数に対応できなくなるのです。
このようなことを、コロナ禍での生活に慣れつつあるからこそ、もう一度、再認識・再確認しておきたいと思うのです。