昨日、「子育て」のコーチングを、もう40歳にもなる、かつての教え子にしたことを話題にしました。
さて、
そのコーチングにおいて、「この子にどんな人になってほしいのか」という「理想の状態」を問いかけた後、モデルとなる「子育て」についても考えてもらいました。
「モデルとなる「子育て」」
それは、もちろん自分が子供だった頃の両親の姿・態度が一番のモデルです。
ただ、モデルと言うと一般的には「目指したい」「模倣したい」モデルですが、この両親の子育てモデルの場合は、プラスとマイナスのモデルの両方です。
例えば、母親が
・話をよく聞いてくれた
・自分がやってみたいことを後押ししてくれた
という場合は、プラスのモデルです。
そのように自分も子育てしたいという意欲付けを、そのモデルは行います。
逆に、例えば父親が、
・なんでも先回りして決めてしまった
・細かいことまで心配し過ぎ
という場合は、マイナスのモデルです。
このような子育てをしたくないという意欲付けを、このモデルは行います。
この頃よく言われる「毒親」は、このマイナスモデルの最強のものだと思います。
さて、
この両親の子育てモデルを探っていくと、教え子が考えた子育ての「理想の状態」がかなり両親の子育てに影響されていることがわかりました。
そんなことがわかると、自分の考えた「理想の状態」をより客観視して、より柔軟に捉えられるようになったのです。
私たちの「子育て像」は、両親の子育てモデルの強い影響を受けていることを、コーチングによって気づいてもらうことで、より自分らしい考え方ができるようになったのです。
私たち教師も、同様ですね。
どんな先生に出会ってきたか、で「理想の状態」が強い影響を受けます。
ですが、もしかしたら、それは歪んでいるモデルなのかもしれないと疑ってみることを推奨します。