原稿用紙の使い方を指導していて、「段落の始めは一字下げて書く」ことを教える際、板書においては、一字下げた空白のマスのところに「○」を書いていませんか。
この空白のマスに書くものは、別にに「○」でなくても「×」でもよいのですが、とにかくこれを写させると、数名の子は決まって「○」や「×」をそのまま写してしまうのです。
それを見ると「そうだよなあ」と思いつつも、「○」は写さないでほしいと心底思ったことを思い出します。
こんなことは、
「段落の始めは一字下げて書く」
だけでなく、
「題名は、最初の行に3マス下げて書く」
「名前の姓と名の間は1マス空ける」
という原稿用紙の使い方でも起こります。
また、算数のノートにおいても、
「筆算と筆算の間は2マス空ける」
なんて指導をすることもあります。
そんなとき、やはり「○」や「×」を使うと、そのまま写す子がいるのです。
教育トークライン2021年8月号のグラビアページで、村野聡氏が「ノートの余白指導は黄色磁石を使おう」という記事を書いています。 https://em-tr270.com/L90494/b300/113931
要するに、私のように、余白を表すのに「○」を使って、「この「○」は写しませんよ」と言っても写してしまう子への対策に、黄色磁石を使ったのです。
これって、「なるほど!」ではないですか。
黄色磁石なら、絶対に写しませんね。