先生に対するコーチングのテーマの1分野として、キャリアに関するものがあります。
例えば、副校長・教頭先生になるかどうかという昇進に関するテーマです。
昇進に際して、意思確認を行ったり、昇進してからのキャリアを構想したりした方がよいですから、極めて重要なテーマだと、私は考えています。
とはいえ、私は、それがありませんでした。
40歳を過ぎてからは、バリバリの研究主任・推進委員長、教務と学校の中心となって働くことが多くなりましたから、校長先生から「管理職試験を受けてみたらどうだ?」という誘いは頻繁に受けていました。
ですが、なんとなく「まだいいかな」という気持ちでいて、自分のキャリアについて正面から考えたことがありませんでした。
校長先生からのお誘いは、軽〜く受け流していたのです。
まともに考えたのは、50歳を過ぎてからで、自分は管理職でなく現職で行きたいと心を決しました。
この決断に悔いは全くないのですが、もっと早くきちんと考えていたら、「まだいいかな」という逃げるような曖昧な心持ちでなく、しっかりとあの時期を過ごせた気がしてなりません。
そう、あの時期、コーチングを知っていたら、もっと早く自分のキャリアについて、しっかりと考えることができたのではないかと、かすかな悔いが残っているのです。
もし、読者の皆さんに、管理職へのキャリアについて、「まだいいかな」と先のこととしている方がいるなら、すぐ考えた方がよいです。
コーチングでも、どんな方法でもよいので、しっかり考えることを推奨します。