人間らしいってどういうことですか

昨日、養老孟司氏と落合陽一氏に、小学校3年生が投げかけた問いは、「未来には、かしこいロボットがいるのに、勉強しなきゃいけないの?」でした。

これは、NHKのEテレ「未来のための対話 教えて!養老先生×落合先生」という番組でのことです。

二つ目の問いは、次のような問いでした。

「人間らしいってどういうことですか」

いやいや、これも答えが難しいですね。

私の答えは、「情動」があることです。
そして、そのやむにやまれぬ「情動」によって、自分にとって不利益なこともやってしまうことです。
マシンには、そんな不合理なことは起こりえませんね。

さて、
養老孟司氏は、

「虫取りや昆虫の標本を作ってる時、何も考えていなくて、今やってることに集中して他には何もない無心な状態になる。
夢中である状態は心地よい。
それが人間らしい。」

と言っています。

「夢中」

確かに、そんな状態は、人間しか味わえない心の状態かもしれません。

一方、落合陽一氏は、私の考えと似たことを言っていました。

「進歩のなさとか、失敗を繰り返しているとき、人間らしいなあと思う。
意外に失敗というのは、非常に味わい深いもので、反省して、次はもうやらないようにしようと思うんだけど、やっぱり失敗しちゃう。 そこを、クヨクヨせずに味わい深いと思って、受け止める心も大切です。」

「失敗を味わえること」

これも、確かに、人間にしかできないことかもしれません。

皆さんは、いかが答えますか。
そして、答えが出せたら、そんな人間らしさが活かされる教室であることが必要だと思います。

例えば、夢中になれる時間があり、失敗を受け入れられる雰囲気のある教室です。