衝動性の高い子を担任して、けっこうヒヤヒヤな毎日を送ったことを思い出します。
ためらいなく行動する子を、なんとかコントロールして、トラブルなく過ごさせようと必死でした。
そんな衝動性のアセスメントと対応について、教育トークライン2021年9月号に小嶋悠紀氏が書いています。
まず、
「見たもの全てに反応してしまうタイプの衝動性」についてです。
私が担任した子も、このタイプの子でした。
このタイプの子は、
・見たものをすぐ触ってしまう
・見たものをもっと近くで見たくなって、すぐに離席してしまう
・とにかくすぐに目視で確認したがる
のです。
私が担任した子は、前に席にいる女の子の髪の毛が気になって、すぐに掴んでしまいました。
私はすぐに、その子を一番前の席にしました。
このような配慮を小嶋氏は提示しています。
1つ目は、
・「気になる物を隠すこと」
です。
目に見えているから触りたくなるのです。
視界から消してしまえば、気になる刺激はなくなります。そうすれば行動は落ち着きます。
2つ目は、
・「目新しいものを導入する際には、しっかりと見せる配慮をする」
です。
「見てみたい」という欲求が強くなるほど、衝動性は高くなります。
だから、「見てみたい」という欲求を満たしてあげることが必要だと小嶋氏は言います。
「なるほど」と思いました。
拡大したり、覗き込ませたりして、思う存分見させて、目新しいものが目新しくなくなるようにすることが重要なのだと理解しました。
衝動性の高い子は、とかくトラブルが起こしがちです。
ぜひ、小嶋氏の知見を参考にして、その子に衝動性を発揮させないようにしてほしいです。