昨日まで、「魔の11月」問題に関連して「季節性情動(感情)障害」=「冬季うつ病」を取り上げてきました。
今日は、一転して、「魔の11月」問題を、「子供同士の承認」で乗り越えることを取り上げます。
教師は、子供一人ひとりに対応しすぎると、気持ちがいっぱいいっぱいになります。個別対応のしすぎです。
30人いて、言葉かけやアドバイスを一人ひとりに合わせて行ってばかりいたら、疲弊します。
逆に、教師が子供を集団として扱いすぎると、今度は子供が疲弊します。まとめて動かされることに、ときに無理して合わせなくてはいけないからです。
この個別対応と集団としての扱いは、もちろん両方とも必要です。
しかし、このバランスが偏りすぎるのが「魔の11月」の原因ではないかと、小川幸一氏は言うのです。
そして、小川氏は、その問題の解決の手だてとして「相互承認」を促すことを提案します。
私は、「魔の11月」の原因についてはなんとも言えませんが、「相互承認」を促すことについては、賛同します。
「相互承認」とは、子供同士で認め合うことです。
教師が見落としたり、気づかなかったことを、子供同士で認め合わせることで、疲弊した気持ちになることを防ぐのです。
相互承認は、具体的には、
「子供同士で声をかけ合う」
「子供同士で補い合う」
「子供同士で相談する」
「子供同士で協力する」
「子供同士で褒め合う」
「子供同士で注意し合う」
・・・
です。
このような場面を意識的に取り上げ褒めていくことで、きっと相互承認が加速していきます。
「良い子たちだなあ」「良いクラスだなあ」という言葉も、相互承認を増やしていきますよ。
ぜひ、子供同士のつながりを意識して、取り組んでみてください。