間接的に指導する

教師が授業で指示しても、なかなかやろうとしない子がいます。「やらなくても平気だろう」という、少し気持ちのタガが外れたような子です。「隙あらば」手を抜きたいというような子です。

こういう子はなかなか手ごわいです。
ただ、こういう子を直接叱ったとして、ただただ反発されてふてくされても困ります。

そんなとき、間接的に指導する事例を、太田政男氏が教育トークライン2021年11月号で紹介しています。
https://em-tr271.com/L90494/b300/115021

こうときはどうするか。
太田氏はこうやります。

「あえて、A君の座っていないエリアに向かって話す。
先生は相談と言ったのに、やっていない人もいました。これはいいことですか。」
多くの子が首を横に振った。」… 続きを読む

読字障害への対応

昨日、小嶋悠紀氏による、読字障害(ディスレクシア)のアセスメントを紹介しました。
今日は、そのアセスメント実施後の対応について、小嶋氏の提案をみていきます。
教育トークライン2021年11月号
https://em-tr271.com/L90494/b300/115011

小嶋氏は、次の4つの対応を提案しています。

1 拡大する
シンプルですが、すぐやってみる価値があるのが「拡大」ですね。
教科書の文字の大きさで音読が苦手なら、これを拡大してあげれば、少し楽になると言います。

2 … 続きを読む

読字障害のアセスメント

学習障害の子供の中に、読字障害(ディスレクシア)と呼ばれる困難さを抱える子供がいます。
教師をしているとわかるのですが、この読字障害の子はけっこういるのです。

ただ、この読字障害は学習不足や努力不足と一緒にされがちなので、見過ごされやすいと思われます。
教育トークライン2021年11月号に、「読みの困難性へのアセスメントと対応」というタイトルで書いている小嶋悠紀氏も、「見過ごされやすさ」について述べているのです。

では、見過ごさないために、どんな指標をもっていたらよいのでしょうか。
小嶋氏は、代表的な3点をあげているので、これを知っているだけで判断がつきやすくなると思われます。

1 音読で頻繁につかえる
国語の音読などで頻繁に使える子は、読字障害の場合が多いのです。
特に、何回も同じ箇所を読んでしまったり、出だしを何回も読んだ場合は要注意と小嶋氏は言っています。… 続きを読む