「上澄み指名」だけはやめよう

教室でよく見られる光景に、教師が問い、それに子供が挙手して答えるというものがあります。

しかし、教師の問いに挙手して答えるのは、勉強のできる優等生や活発な子ばかりなのです。

このことを、先日授業名人として紹介した野口芳宏氏は、

「上澄み指名」

と呼んでいると、教育トークライン2021年11月号で、星野優子氏が紹介しています。
勉?のできる優等生や活発な子という「上澄み」ばかり相手にして、勉?の苦手な子やおとなしい子は置いてきぼりにしていると、「上澄み」という言葉で野口氏は指摘しているのです。

結局、挙手だけに頼るとそのような、優等生中心の授業になってしまいます。
私は、挙手による発言だけでなく、機械的な列指名もかなりの頻度で行っていました。

そんな列指名のメリットを、星野氏は、次のようにあげています。

・挙手をしない生徒にも応える機会を作ることができる。… 続きを読む

「お隣さんと相談」で自信をつけさせる

授業で教師が発問します。
しかし、その発問直後に子供たちに意見を求めても、簡単な発問でなければ、クラスの多くの子から意見・答えが返ってきません。

・自分の意見をまとめる時間を確保する。
・ノートに自分の意見を書いて固定する。

ことが必須だと考えています。

ですが、それだけでは、まだまだ自信がもてない子がいるのです。
そのために、ノートに書かれた意見を教師が見て、「それでいい」「すばらしい考えだ」「的確な意見だ」などと声をかけて、発表する自信をつけさせることもやります。

とはいえ、いつもいつも、同じでは授業がワンパターンになります。

そんなとき、活用するのが、

「お隣さんと相談」… 続きを読む

まとめテストの類題を示す

小学校では、テストといえば単元ごとのテストですね。その単元が終わったら、すぐテストを行います。
当然、記憶も新鮮で、テストの点数も上出来な子がたくさんになります。

しかし、期末にそれまでの総まとめとして行う期末テスト、年度末に学年の総まとめとして行う学年末テストは、点数がよくありません。

理由として、
・出題範囲が膨大である
・学習した時期からずいぶんたっている出題内容もあって、記憶が薄れている
ということがあります。

ここは、テストの捉え方なのですが、テストをその子の学習の度合いの測定に重きを置くのか、それとも、テストを学習するきっかけとすることに重きを置くのかによって、テスト前の扱いが変わってきます。

私は、テストでクールに測定することより、テストをきっかけに学習し直して、より確実に学習内容を身につけてほしいと考えています。

要するに、期末テスト、学年末テストも、それなりの準備をさせて、よい点数をとらせたいのです。… 続きを読む