「指導教官」は使わない

教育実習生が勤務校に実習にやってきた際、挨拶がてら、私は「大学の指導教官はどなたですか?」など聞いたものでした。

ところが、今では、そのような「指導教官」という使い方はしないことを知りました。
正しくは、指導教員と言うのだそうです。

とすると、「教官」とは何かという定義の理解が必要ということですね。

教官の「官」の字は、よく「民と官」というように、「公務員」であることを指しています。

ところが、国立大学は国立学校大学法人法によって「法人」となっていて、大学の教授は公務員ではなくなっているのです。
私はうかつにも、「えっ、そうだったの」という認識でした。

ですから、現在の大学では、公立、私立ともに「教官」は存在しないのです。

同じく、「任官」とか「退官」という言葉も使われなくなっています。

時代の変遷によって、言葉も変遷していくのですね。