「脳の進化から探るうつ病の起源」では、ヒトがうつ病になる一番最初の原因が、「天敵」でした。
「天敵」に絶えずさらされる、いつ襲われるかわからない状態に置かれることによって、ストレスがずっとかかり、脳が異変を起こすわけです。
そのようなストレスは、その「天敵」から身を守るヒトの編み出した戦略によっても、生み出されることになるのです。
ヒトが「天敵」である猛獣から身を守るために編み出した戦略は、「集団化」です。
一人ではとてもかなわない猛獣も、たくさんのヒトが集まれば怖くありません。
ヒトは、 コミュニケーション能力を高め、集団で身を守り、食料を調達するようになったのです。
ところが、何らかの事情によって、集団から離れた場合、その人間は孤独にさいなまれます。
そして、その孤独感がストレスとなって、うつ病などの疾患や問題行動を引き起こすのです。
「孤独がうつ病を引き起こす」… 続きを読む