「孤独がうつ病を引き起こす」

「脳の進化から探るうつ病の起源」では、ヒトがうつ病になる一番最初の原因が、「天敵」でした。
「天敵」に絶えずさらされる、いつ襲われるかわからない状態に置かれることによって、ストレスがずっとかかり、脳が異変を起こすわけです。

そのようなストレスは、その「天敵」から身を守るヒトの編み出した戦略によっても、生み出されることになるのです。

ヒトが「天敵」である猛獣から身を守るために編み出した戦略は、「集団化」です。
一人ではとてもかなわない猛獣も、たくさんのヒトが集まれば怖くありません。
ヒトは、 コミュニケーション能力を高め、集団で身を守り、食料を調達するようになったのです。

ところが、何らかの事情によって、集団から離れた場合、その人間は孤独にさいなまれます。

そして、その孤独感がストレスとなって、うつ病などの疾患や問題行動を引き起こすのです。

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「天敵がうつ病を引き起こす」

「脳の進化から探るうつ病の起源」なるNHKスペシャルの番組を見ました。
2013年の制作というので、ちょいと古いのですが、それでも、うつ病や問題行動の原因の大枠について理解することができました。 この原因がわかれば、それなりの対応ができるというものです。

なぜ、ヒトはうつ病に悩まされるのか。
それは、ヒトばかりでなく、その祖先である魚まで遡るのです。

魚には、天敵から身を守るために、脳に「扁桃体」が備わりました。
魚は、天敵が近づくと、「扁桃体」から、テストステロンのような神経物質が出て、逃げるために最大限の動きを引き出します。
栄養を逃げるため(もしくは、闘うため)に、絞るわけです。
筋肉に栄養素を送り、脈拍を激動させます。
そして、天敵から逃れると、テストステロンは出なくなって、普段の活動のための栄養の配分になります。… 続きを読む

「長いジャンボサイズの黒板消し」に目が行く

金曜日にあった教育サークルのおりに、メンバーの小川幸一氏が、社会科の授業の板書は、「必ず」写真を撮っているという話をしていました。 小川氏は、社会科の授業についてずっと研究してきていて、いわばライフワークのようになっているのです。
ですから、そんな板書の写真を貴重な記録としているのだと思います。

ただ、私にとっては、見せてもらったその板書の様子よりも、他のものの方が興味があったのでした。
それは、黒板にずらりと書かれた社会科の板書の下にあったものです。
それは、チョークとともに置かれた「長いジャンボサイズの黒板消し」です。

そんな「長い黒板消し」は、3月末に青山学院大学で教育実習オリエンテーションのお手伝いした際、その教室に置いてありました。 そのように、大学や予備校で使っている印象があります。

私も、1年生を担任していたときに使っていました。
1年生は背が低いので、黒板の高いところを消すのが大変なのです。椅子や台を使うのですが、まあ、大変です。… 続きを読む