「女性としての性的魅力を誇示する」マウンティング

今日は、森裕子氏による「女性におけるマウンティングの分類」のうち、「女性としての性的魅力を誇示する」マウンティングについて例示して、深掘り?します。

前の「伝統的な女性としての地位・能力を誇示する」マウンティングや「自立した人間としての地位・能力を誇示する」マウンティングについては、男性もけっこうあるのだと思いましたが、この「性的魅力を誇示する」ことが、男性は女性ほどあるかどうか、考えどころです。

森氏は、こんな例をあげています。

(すっぴんの女性が、化粧をしている女性たちに向かって)
すっぴんの女性:「あーみんなメイク上手〜!盛ってるね〜!」

こんな「美しさ」に関するマウンティングが、一番多く見られるものだと森氏は言っています。女性としての魅力の最たるものなので、納得です。

(メイクが得意な友人たちが、メイクが苦手な「私」をみて)
友人:「も〜!?素材はいいのにもったいない。今度私のお下がりもってくるから変身しよっ!」
私:「あっ…うん…」

これは、「ファッションセンス」におけるマウンティングです。メイクや服装といった「美しさ」を飾るスキルにおいても、優位性を誇示するのです。

(25 歳のシェアメイトが、30 歳の私に向かって)
シェアメイト:「私、アラサーだから、もうババアだし。30 過ぎての婚活はイタい。美白、保湿も30過ぎたら意味ないし」

これは、「若さ」によるマウンティングです。
身体的な魅力の最たるもので、優位性をもとうとするわけです。

さて、この「女性としての性的魅力を誇示する」という価値観を男性に置き換えて、「男性としての性的魅力を誇示する」にしたら、成り立つでしょうか。

私の率直な意見として、それほどの重きはないと思います。
例えば、若さを価値あるものとして見ないで、「青臭い」「未熟」と見ることが多いですよね。
女性の方が、マウンティングにおいては、複雑?なのです。