「いかにたくさんの人に頼れるか」

昨日、発達障害の子が一人で生きていくために大事なことは何かに、信州大学医学部の本田秀夫氏が答えていることを話題にしました。

一人で生きていくために大事なこと。それは、

1 自分の能力を判断する力  
2 他人に相談する力

でした。

本田氏は、「自立」について、このようにも言っているのです。

「障害のある人たちにとっての自立とは、一人でなんでもやることではなくて、「いかにたくさんの人に頼れるか」ということ」

ですから、「頼る」「相談する」素地を、作っていかなくてはなりません。
私達は、とかく、「〜〜しなさい」と命令口調で子供に言いがちなのですが、それでは、相談につながらないのです。

素地として、お互いに相談して合意形成するようにしていきます。そのための働きかけを、教師や保護者はしていきます。

ただ、この働きかけによっても、「頼る」「相談する」ことはすぐには身につかないでしょう。
ですが、繰り返し、互いに相談して合意形成することで、だんだん相談できるようになると本田氏は言っているのです。

遠くを見据えた指導、働きかけが大事なんだと痛感しました。