「思春期」の傾向

5年生、6年生を担任したら、保健の授業等のタイミングで、「思春期」について、詳しく授業をしてほしいです。

授業で、自分が抱えている悩み、不安は、誰でも起こり、それは、ヒトとして成長・成熟していくために必要な時期だということを、知ってもらいます。 そうすることで、自分を必要以上に否定したり、責めたりしなくなり、そのストレスの適切な処理の仕方も学んでもらうのです。

とにかく、ざっくりですが、思春期にこんな傾向があることを教えていきましょう。

「自分の急激な変化に戸惑います。」
急激な体と心の変化に戸惑います。それは、表面的には明るく振る舞っていても、そんな戸惑いをもっているのです。

「親とあまり話をしなくなる傾向があります。」
親や先生から干渉されることを嫌います。自分で思うように、やりたがるのです。
また、親や先生に対して盲目的な信頼でなく、より客観的な目を持つようになります。

「友達との関係に敏感になる傾向があります。」
親や先生に素直に話し、相談することを避けるようになると、友達との関係を大切にするようになります。
そして、過度に「嫌われていないか」「友達からどう思われるか」を気にします。

「異性への関心が強くなる傾向があります。」
男女とも、お互いに異性の存在が気になり、心の中に大きな存在になっていきます。
ちょっとしたことで、過剰に反応したり、落ち込んだりします。

「新しい価値観を得ようとします。」
何か、これまでと違うことに興味をもつようになります。
そして、「勉強の意義」「生きる意味」など、生きていく上で大切なことを考えたり悩んだりするようになります。

昨日紹介した「思春期届」は、このようなことを教えた上で活用していくとよいのです。