ホモ・サピエンスは弱かったので、助け合うことが必要だった

屈強で脳も大きかったネアンデルタール人にホモ・サピエンスが打ち勝ってきた原因について、最近では、次のようなことが定説となっています。

それは、

「ホモ・サピエンスは弱かったので、助け合うことが必要だった」

ということです。

この「助け合い」が必要だったことから、ホモ・サピエンスでは社会性が発達しました。

ネアンデルタール人は血縁の家族のみ10人程度で暮らしていました。
しかし、ホモ・サピエンスは血縁でない人たちとともに400人くらいの社会を作って暮らしていたのです。

この人数の差が、誰かが新しいアイデアや知見・道具を生み出した時、それが社会全体に広まる速さに影響を与えます。
そう、ネアンデルタール人よりもホモ・サピエンスの方が圧倒的に速かったのです。

このような「共有」「共存」関係を作る力が、ホモ・サピエンスの子孫である私たちの力であり、しだいにこの力を発揮することで、私たちは「幸せ」を感じるようになっていったのだと思います。

この「共有」「共存」、違う言い方をすると「利他的」ということです。

私は、コーチングを終えてコーチングを受けた人と別れる際、「応援しています」と一言添えるようにしています。

それは、コーチングを受けた人と悩みや解決方法を捜索することを「共有」し、ともに「幸せ」になるように、一緒にファイティングポーズをとるという意思表示です。

もし、傍らに困っている人がいて、自身に余裕があったら、できる範囲で「利他的」に振る舞ってみてください。

きっと、「幸せ」の感情が湧き上がってくると思います。

2022年、ありがとうございました。
良いお年を。