百人一首で「子どもが劇的に変化する」その1

年末に、「AERA.dot」の記者の方から、五色百人一首協会の理事としてインタビューを受けました。
「五色百人一首に触れる良さ」についてのインタビューが主な内容でしたが、このほど記事がまとまり発信されたので、2回に分けて紹介します。 (なお、記事自体の後半は、別の方のインタビューとなっています。)

「百人一首で「子どもが劇的に変化する」 小学生のうちに取り組むべき“学力”以外の理由」
https://em-tr271.com/L90494/b300/119721

「百人一首遊びは、五・七・五・七・七という伝統的な和歌のリズムや言葉の美しさといった日本の古典文化を自然に感じ取ることができます。札を取りたいから覚えようと、繰り返し唱えることでその調べが体にしみ込んでいくのです。1000年の歴史を繋ぐ、とても壮大な遊びといえます」

 そう話すのは、五色百人一首協会理事の渡辺喜男さん。五色百人一首を通して、子どもたちに和歌という日本文化を伝えてきた。

五色百人一首とは、もっと手軽に百人一首の世界を楽しめないかと、1980年代に小学校教師だった向山洋一氏(教育者、日本教育技術学会 名誉顧問)が教材化し広めたものだ。100首を青・桃・黄・緑・橙の5色の札のグループに分け、色ごとに1ゲーム 20首で楽しめる。

 五色百人一首は、100首一気にではなく段階的にチャレンジでき、青を覚えたら桃へと達成感を得ながら次に進める良さがある。さらに覚えやすい仕掛けとして、取り札の裏側には上の句が印字されている。忘れてしまった場合でも、札をひっくり返せばすぐに、上の句と下の句のセットを確認できるというわけだ。1ゲーム3分ほどで決着がつくため、学校でも朝時間を活用するなどして、無理なく継続して取り組めるという。