ぐずる幼児にスマホを使うと感情調節で害が起こる

今どきの子育てにおいて、泣いたり、ぐずったりする幼児をなだめるために、スマートフォンやタブレットを使うことが、きっと行われていると思います。

しかし、アメリカのミシガン大学の研究では、そんな幼児を落ち着かせるために、スマートフォンやタブレットを使うと、感情調節の障害が増えるということが報告されています。

日本経済新聞ウェブ
https://em-tr271.com/L90494/b300/120331

この研究によると、この感情調節の障害は、男子やもともと怒りや悲しみなどの感情に激しく反応しやすい子供が起こりやすく、悲しみと興奮の感情が急に入れ替わったり、衝動性が高まったりする傾向がみられるというのです。

そもそも、こんな幼児の時期は、頻繁にぐずるものです。
それを、スマートフォンやタブレットを使って、安易に?落ち着かせていると、自分で感情を調節する機会を奪ってしまうことになるのです。

これって、過干渉な親が、失敗しないように先回りして子供に関わっているようなものです。

自分で感情を調節するためには、まず、子供は、自分がいらいらしていると自覚しなくてはなりません。
その上で、そのいらいらをなんとかなだめるために、あれこれ工夫しなくてはならないのです。

そのためには、それなりのトライアンドエラーの回数が必要で、そんな機会をスマートフォンやタブレットを使うことで奪ってしまうことになります。

やはり、子育ては、お手軽な方法ではダメだということなのかもしれません。